57歳女性 自営業の方からの質問
接骨院や整体院で施術を受けた後に、一時的に患部の痛みが増したり、 体がだるくなったりする好転反応が生じることがあると聞きましたが、 これはほとんどの場合に起きるのでしょうか?
私はこれまで漢方薬を飲んで好転反応が起きたことはあるのですが、 整体では経験したことがありません。
好転反応があった方が施術が効いているということですか?
また、好転反応と揉み返しや症状の悪化との区別の仕方があったら教えてください。
回答
好転反応に対しての質問です。
これもよく耳にします。
現在問題となっているコロナウイルスに対するワクチンでの副作用がある人、無い人がいるのと同じです。
と、答えてしまえば一番簡単です。
わたしの経験からもう少し深堀りしてみます。
実際、好転反応とはどんなものなのでしょうか?
好転という言葉なので、良くならないといけないですよね。
という事は、症状が悪くなった場合は治療により悪化したと考えましょう。
揉み返しも同様です。
通常、好転反応は治療当日の夕方から夜、または夜中まで出現し、翌朝には無くなっているものです。
そして朝になると症状は明らかに軽減しているか、痛みの場所が変わっているはずです。
この場合は、治療の効果があったと考えます。(好転反応)
しかし、翌朝になって痛みが増したり、具合の悪さが続いたりするのは好転反応ではありません。
わたしの治療経験では、症状が重かった方、同じ症状を長期間我慢していた方に多いように思われます。
それではどうして好転反応が起こるのでしょうか?
当院は、カイロプラクティックを主体として治療を行っていますので、ほとんどのケースで頸椎の矯正を行います。
頚椎の圧迫を取り除くと、脳内血液循環が良くなります。
それにより一過性にだるさや具合の悪さが出ているように感じます。
頚椎の矯正は、瞬時に結果が出ますので、血液循環も瞬時に改善します。
マッサージの場合でも、プロが施術すると原因の筋肉や神経圧迫が解放され好転反応が起こることがあることで説明がつきます。
揉み返しが続くようであれば、それは好転反応ではありません。
わたしも頸椎の矯正を受けた時に何度か好転反応を感じたことがあります。
それは必ずと言っていいほど、上手い人に矯正された時です。
当然、翌朝には好転反応は残っていません。
そして2回目以降の治療時で好転反応を感じる事はごく稀です。
逆に下手な人に矯正をされた時は、症状に変化がないか悪化しています。
もちろん、個人の体質や症状にもよりますし、その日の体調にもよります。
好転反応があったから良い治療だった、好転反応が出なかったから良くいない治療だったという事にはなりません。
一番重要なことは、症状が改善されているかという事です。
特に頸椎の矯正は注意が必要です。
熟練した方にお願いしましょう。
それが好転反応であったのか、症状が悪化したのかの判断の一助になれば幸いです。